【IVCレポート】イスラエルハイテク産業:資金調達レポート2021
2021年のイスラエルハイテク産業レポートから読み解くスタートアップ・トレンド
イスラエルのテック産業における投資とイグジットに関して、IVCから2021年を総括する最新情報が発表された。
2021年の5つの洞察
2021年は、2020年に始まった新型コロナウィルスの世界的な影響に対処するという点で例外的な年であっただけでなく、 イスラエルのハイテク産業にとっても特別な年だった。
イスラエルのスタートアップ企業が2021年に調達した資金は前年の約2.5倍の256億ドルとなり、ディール件数は773件となった。2021年第4四半期はディール数206、調達金額80億ドルとなり、2021年を象徴するような締めくくりとなった。
イグジットに関しても2021年は例外的な1年だった。IPOによる資金調達が多くのスタートアップ企業においてポピュラーな手法となり、75社がIPOを実施し、そのうちの23社が米国株式市場に上場した。
M&Aも好調だった。ディール件数163件、ディール金額120億ドルとなり、今まででおそらく最も活況を呈していたと思われる。
イスラエルのハイテク企業は、世界中の公開資本市場においても資金調達を継続することに成功した。
【ポイント】
資金力のある金融プレイヤーやより成熟した、イノベーションに精通した市場の存在が、イスラエルのハイテクスタートアップ企業の急成長を後押ししている。昨年のレポートによると、ミドルステージ(シリーズA以降、シリーズB~D)の企業数は2015年から2021年にかけて大幅に増加した一方で、アーリーステージの企業数はあまり変わらなかった。
現在の高評価は今後も続くのだろうか。将来のことは誰にもわからないが、米国株式市場は過去数か月に渡って調整局面に入っており、2020年から2021年にかけて上場した企業にも影響を及ぼしている。このことはIPOを検討している成長企業の評価にも影響を及ぼす可能性がある。2021年はSPACの年でもあった。
2021年はSPACの年でもあった。昨年、13社のイスラエル企業がSPACを利用して米国株式市場に上場した。しかし、SECがより厳しい規制を課すよう要求しているため、SPACを利用する動きは大幅に減少する可能性がある。
【目次】
1. ハイライト
2. イスラエルハイテク企業の資金調達
3. イスラエルハイテク産業のイグジット
4. イスラエルハイテク産業の公開資本市場での動向
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