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現地でスタートアップ各社を紹介してくれた仲間たち【イスラエルとの縁-5-】


今日は、イスラエルの様々なアントレプレナーとの縁をつないでくれた大切な仲間について紹介したい。

私がバイバーという難しいハイテクスタートアップの中に溶け込めたのには、タルモンを含めた創業メンバー以外に、2人の大きな存在があった。私にとってはまさに弟妹と言っても過言ではない人達である。

イスラエル人より積極的な、バイバーで働く日本人

一人目はNate Kawasakiという日本人だ。彼はバイバーを買収する際に、すでにバイバーで働いていた。私はバイバーで日本人が働いていたことに驚いたが、本人も日本の会社が買収することになったのは驚いたそうだ。

彼は私より米国生活が短いのに、そうは思えないほど完全に日本人離れしている。未だに日本語で会話したことは一度もない。そんな彼の凄さは、並みのイスラエル人以上の突破力と、どんな国の誰とでも瞬時で仲良くなれる力だ。

彼は相手がどんな人であれ、全く人見知りせずガンガン飛び込んでいき、いつのまにか自分のペースに巻き込んでいってしまう。

イスラエル人が揃って、”He is far more aggressive than typical Israeli”と言うぐらいなのでよっぽどなのは想像つくかと思う。

当時は事情があってイスラエルに住んでいたが、現在は日本に帰国し、Tapticaというイスラエルのアドテックの日本法人を仕切っている。

そんな彼には社内・社外問わずとにかく色んな人達につないでもらった。

我々は現地で(そして今なお)日本語を話した事もなければ日本人的な付き合いをしたこともないが、彼に紹介してもらった縁で、現地での交友関係がどんどん広がっていった。

お互いに日本人ということを忘れて接し、イスラエル人の社会に溶け込んで生活していたことも溶け込む早さにつながった。

彼は外国人の懐の中にすっと深く入っていくのが非常に得意である。知らない人との会話に物怖じしないし、意見の違いがあっても躊躇せずはっきり主張する。

おおよそ日本人らしからぬ人柄だが、日本企業がイスラエルのような国に送り込むなら彼のような人物こそ適任だと思う。

彼がいなかったら、ここまで現場レベルまで含めて私も入り込む事はできなかったと思う。感謝感謝。

アントレプレナーとの接点を作ってくれた、バイバー経営陣のエクゼクティブアシスタント

もう一人、私をどんどん中に引き込んでくれた人物がいる。当時バイバーの経営陣のExecutive Assistantをやっていた、Hilaだ。

彼女のコネクションにはとにかく驚かされる。おそらくバイバーの中で最も社外のハイテクスタートアップのCEOクラスとつながっていた人物だろう。

とにかく人を惹きつけてやまない魅力の持ち主で、弾丸の突破力がすごい。青い目・金髪の華奢な女性で、ぱっと見ではとてもそのパワフルさを感じる事はできない。

しかし、先端を走るスタートアップとして著名なSimialrWebのCEOを始め、イケてるアントプレナー達に私を紹介してくれたのは彼女である。

テルアビブのバーやクラブでは、スタートアップの面々が、プライベートなミートアップやパーティーを夜な夜な開いている。

彼女はあちこちからインビテーションをもらっていたので、私も誘ってもらい、こうした場に頻繁に出かけた。社外でのスタートアップの知り合いはここで出会った人が多い。

その他にも、こういう人・企業と接点が欲しいと言うと、恐ろしいスピードでコンタクトを取り紹介してくれる。そのスピード感と突破力は半端ない。

前回のブログで登場した友人のイスラエルのトップシェフとの付き合いも、もとを辿ればきっかけは彼女の行動力にある。

あるとき私が「日本のストリートフード(B級グルメ)をイスラエルで広めたい」と話すのを聞いた彼女は、あっという間にイスラエル中のアジア料理のトップシェフに連絡し、アポを取ってきたのだ。

その中で一番気が合ったシェフとは未だに親友関係である。イスラエルの女性は本当に頼もしいと思う。感謝感謝。

深い付き合いで初めてイスラエル人の魅力を知る

表面的な付き合いでは傷つくことも少ないが、得られるものは薄い。反対に、衝突を恐れず真剣に向き合うことで、初めて得られるものがあるだろう。

これは扱う商材についても人間関係についても同じ事が言えると思う。

イスラエル人のいいところは、深く入り込めば入り込むほど真剣に向き合ってくれ、以前話したような情の深さを見せてくれるところである。

私は今日ご紹介した二人のような素晴らしい仲間に恵まれ、それを身をもって知ることができた。 この米国人とはまたちょっと違う独特の性質に、なんとも言えない居心地の良さと魅力を感じるのだ。

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